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「加藤シゲアキさんと映画」について書きとめていくブログです

加藤シゲアキ's2014年ベスト映画(タマフル)

2012年に続き今年も呼んでいただけた加藤シゲアキ先生の大仕事。年末タマフル映画スペシャル回のゲストコメントです。

宇多丸さんをして「俺らのシゲ」「ジャニーズの信頼できるアイツ」と言わしめる加藤さんが、2014年12月13日にタマフルにて発表した「2014年ベスト映画」を書き留めておきます。


※文章は多少要約しています。


5位:『ダラス・バイヤーズクラブジャン=マルク・ヴァレ監督

アカデミー賞主演男優賞と助演男優賞をとったマシュー・マコノヒーと、ジャレッド・レトの演技がすばらしくて、かなり唸るような芝居が多かったです。二人ともすごい減量したことで有名ですけど、それ以上に、そこに生きているようなリアリティがあってたまらなかったですね。脚本も撮影もすばらしくて。観たときに今年1位になるんじゃないかなって思ったんですけど、まだまだいい映画がいっぱいあったんで5位に選ばせていただきました。

ダラス・バイヤーズクラブ [Blu-ray]

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4位:『複製された男』ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督

この監督の『プリズナーズ』が本当に面白くて秀逸なサスペンスだったんで期待して行ったら、まったく違うと言いますか寓話的な話で、一回見ただけではすぐ理解できなくて頭がパニックになったんですけど、整理していくうちに「なるほど」と思いました。これはあまりにも"普通じゃない"映画で。この監督はモチーフ――『プリズナーズ』ではヘビだったり、『複製された男』ではクモだったり、の使い方が上手くて。

 

3位:『アデル、ブルーは熱い色アブデラティフ・ケシシュ監督

2013年のパルムドールを受賞した作品で、生々しい性行為のシーンも有名ですけど、そこに成長していく人間の姿や、悩みみたいな部分というのがすごい観てとれて。187分あるんですがその長さを感じさせないくらい主演の女性二人を好きになってしまいますし、胸をうたれてしまう作品でした。原題は『アデルの人生』なんですが、邦題にある"ブルー"が肝というか、画面でブルーがかなり印象的に使われていて、その使い方もほんとに上手いな、と。上手い作品が僕はどうしても好きなので、唸らざるを得ない作品だったなと思います。

アデル、ブルーは熱い色 スペシャル・エディション [Blu-ray]

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2位『ジャージー・ボーイズ』クリント・イーストウッド監督

皆さん観てらっしゃると思うので、ここで語るまでもないかもしれませんが。音楽の素晴らしさ、ストーリーテリング、役者の演技も素晴らしい、さすがクリント・イーストウッド、というところももちろんあるんですが、個人的に、僕はNEWSというグループに属しているんですが、四人組のグループをやっていると、四人で何かを成し遂げるという話は、自動的に感動せざるを得ないと言うか。観ながら、自分だったらどうかとか、自分はどこなんだろうとか考えてしまう、自分と重ねて観てしまう部分があって。どうしても「これは俺の映画だ」という発想になってしまいまして、本当に感動した一作でございます。

ジャージー・ボーイズ オリジナル・サウンドトラック

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1位『FORMA』坂本あゆみ監督

ベルリン国際映画祭フォーラム部門で国際批評家連盟賞を獲ったことで話題になったんですが、坂本あゆみ監督、今回がデビュー作なんですよね。作品全体を通してやたらと長いロングカットが続く場面がありまして、そこにはもちろん緊張感があるため全然たるく感じることがなく、最後は24分間ワンカット長回しということで。
OLのサスペンスなんですが、「え? え? え? そういこと?」という連続が最後に怒涛のようにやってくるので、上手いというのはもちろんなんですが、びっくりしました。かなり緊張感のある145分間で、この映画体験はなかなかできないなと。立体的に浮かび上がるような物語で。脚本は仁志原了さんという『ばしゃ馬さんとビッグマウス』や『麦子さんと』の脚本をやってらっしゃる方で、出演もされているんですが、やっぱりすごいな!という。観た時点で、貴重な映画体験だったので、これが今年の1位になるな、間違いないなと思いました。

forma-movie.com

 

 

他にもね、いい映画いっぱいあったので、次点がやたらあって。『6才のボクが、大人になるまで。』とか『ホドロフスキーのDUNE』とか『オール・ユー・ニード・イズ・キル』とか『フューリー』とか『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』とか、どれもこれもすごかったんですが、僕はこの5本にしぼらせてもらいました。

Guardians of the Galaxy

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6才のボクが、大人になるまで。 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

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ホドロフスキーのDUNE [Blu-ray]

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以上、加藤シゲアキさんの2014年ベスト映画とそのコメント(一部要約)でした。

どれもとても面白い映画なのでおすすめです。